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成功をただ願うのは雨乞いと同じだ。|「たった一度でもすべてをかけたことがあるか」

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気がつけば、何を成すでもなく年齢だけが増えている。なんか、むっちゃ焦るんだが。



「まぁ、なんかで成功するでしょ」



みたいな若い時の根拠のない自信はいよいよロウソクの灯火感をおびてきてる。サラリーマンとしては良くも悪くもない。ただ、もし明日死ぬとなったら間違いなく後悔しかない。何かを成せていないことよりも、「挑戦すらしてない」ことがキツい。この感覚を持ってる同世代は多いんじゃないかと思う。やりたいことがある。成したいことがある。でも、ガチで挑戦できてない。今回はそんな人にオススメな本。

目次

ざっくり言うとこんな本

タイトルたった一度でもすべてをかけたことがあるか
著者チョン・ソンミン
発行2024年8月27日
ページ数253
オススメ度★★★★☆

韓国の名門・釜山大学を卒業するも国家公務員試験に5年落ち続けた挙句、ゲーム依存症になった著者。兵役を終えた31歳にして「たった一度でもすべてをかけたことがあるか」と自問し、そこから2年で国家公務員試験に合格する。孔子、ヘンリー・フォード、ジャック・マーから稲盛和夫まで、洋の東西を超えた偉人たちのマインドセットから得た成功の原則。「引き寄せ」「モチベーション」「習慣化」「自責思考」など、個別に語られがちな要素が成功へ1本の道となって可視化される。

こんな時に役にたつ本

夢があるのに現実的に動けていない。色々やってみるけど結局全て中途半端に終わっている。”いつかの成功”を空想するだけで行動しない。「時間がない」「仕事が忙しい」などともっともらしい理由を並べて本気の挑戦を先送りしてしているうちに時間だけが経過している。そんな焦りがあるなら、すぐに読むべき。

筆者にはここが刺さったよ

自分に合った本を一冊を探して読むようにしましょう。その本が心に刺さったら、何十回も繰り返し読むのです(p145)

ビジネス書・自己啓発本コレクターになってないだろうか。今まで10回、いや、5回でも読み返した本はあるだろうか。正直、無い。広く浅く、たくさんの本を読むより、深さを意識することで知識は血肉になるんだよな、きっと。

公務員試験に合格すれば、どこに行っても羨ましがられるだろうと思い、出世した自分の姿を想像していました。思えば、当時の私は公務員試験合格を切実に願っていたのではなく、ただ合格が与えてくれる甘い夢を見ながら妄想に浸っていた(p114)

目標があっても、その実「周囲から羨ましがられたい」だけってことは実際よくあるな……。私は趣味で始めた写真がちょっとずつ仕事になってきて今は副業になってるけど、「いつか有名な雑誌で撮りたい」とか「いつか個展を開きたい」なんて思うこともあって、それって本当にこれがやりたいんだって言うより、「認められたい」「すごいと思われたい」みたいな感情が先にきちゃってるんだよなぁ、と反省。

目標がありながらも、その目標に多くの時間をかけず、日常の楽しみも手放さないなら、それは何もせずに空から雨が降るのを待つ雨乞いと変わりありません。馬鹿げているのは、そうやって雨乞い行動をしている多くの人が、雨が降らないからといって失望し、悔しがることです。

これまでの自分の行動を「雨乞い」と一蹴されたようで「ぐぬ、、、」となった。何かちょっとしたビジネスアイディアを思いつく(こういうブログ書いて、SNSも連動させたら稼げるんじゃね?とか)。ちょっとやってみるものの、3ヶ月後には放り出して違うことをしている。著者が「雨乞い」とこき下ろす、全てが中途半端な人間は世の中に溢れている。それでも、みんな「自分だけは違う」と心の中では思ってたりするんだよな。

あなたが無駄に過ごした今日は、昨日死んだ人があれほど待ち望んだ明日

返す言葉がない。毎日、「いつか成功する」と妄想し、行動を起こさないまま、ただ時間だけが過ぎていくことに慣れてしまっている。よく自己啓発書で「明日死ぬとしたら後悔は無いか」みたいなこと書いてあるけど、みんなピンときてないんだよな……だって明日死ぬわけないと思ってるから。でも、この一文は刺さった。

次に読むべき本

本著の中で引用されているビジネス・レジェンドたちの著書はディグっても良さそう。

  • 稲盛和夫(京セラ創設者)・・・「生き方」「働き方」
  • 永守重信(日本電産創設者)・・・「成し遂げる力」


本当にやるべきことに労力を集中し、不要なものを捨てて成果を出すという意味では、グレッグ・マキューンの「エッセンシャル思考」を読むことで、何かを実現するまでのプロセスの理解に奥行きが出そう。


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